サプリメントの必要性
サプリメントは、なぜ必要なのでしょう。食事のバランスに気をつけていれば、サプリメントなど必要ない――と考える人もいるのではないでしょうか。
確かに、昔はそうだったかもしれません。しかし現代では、サプリメントなしに必要な栄養素を完全に補うことが難しくなってきているといいます。
普段わたしたちが食べている野菜や果物は、化学肥料や農薬の大量使用によってやせ細った土地から収穫されたものであり、見た目は昔の野菜と変わらなくても、実際は栄養価の低い食べ物になってしまっています。
さらに、それを加工(加熱・冷凍)することによって、必要な栄養素がより一層失われてしまっているのです。
穀物も、昔は精製されていない小麦や玄米などが食されていましたが、現在一般に出回っているほとんどは精製されたもので、その精製の過程で栄養成分の多くはそぎ落とされてしまっています。
玄米や小麦粉の全粒粉などは、健康志向の人向けに、わずかに出回っているだけにすぎません。
このように、現代では食事から必要な栄養素をとるということが難しくなっており、それを補うためにサプリメントが必要であると言えるのです。
サプリメントは薬じゃない
サプリメントは栄養補助食品であり、日本の法律上の位置づけも「食品」扱いであって薬ではありません。これは何を意味するかというと、サプリメントを摂取しても病気は治療できないということ。あくまでも不足した栄養素を補う効果があるだけと、理解しなければならないということです。
サプリメントはさらに医薬品でないですから、医薬品のように厳しい審査がありません。つまり、製造や販売を誰でも簡単に行うことができることになります。医薬品でないので、サプリメント製品は効果・効能を表記することは禁止されています。
しかし現実には、サプリメント製品には「短期間で血糖値が下がる」などの医薬品と誤認されるような効果・効能を表示したりして、薬事法や食品衛生法に違反しているものが、多々見受けられるようです。
こういった販売は違法とはいえ、現実に出回っている以上、サプリメントを利用する側が、内容を鵜呑みにしない慎重さも必要でしょう。
サプリメントの歴史
サプリメントの歴史は1975年にさかのぼります。アメリカでは医療費の爆発的増大によって国家の財政が逼迫し、医療改革の必要性が叫ばれました。
それを受けて、1975年にアメリカ上院に栄養問題特別委員会という調査機関が設置され、莫大な費用を投じて調査・研究が行なわれたのです。
1977年、研究結果のレポートがまとめられましたが、そこでは、「様々な慢性病は、肉食中心の食生活によるもので、医薬品では治らない」「ビタミン、ミネラルの不足が目立つ」といったことなどが指摘されていました。
このレポートは当時のアメリカ国民に大変なショックを与え、同時にサプリメントに対する関心を高めるきっかけともなりました。
そして1994年、「栄養補助食品健康教育法(DSHEA法)」が成立したことにより、米国のサプリメントは世界に広く認知されることになったのです。
DSHEA法では、サプリメントは医薬品と食品の中間にある“栄養補助食品”と法的に定義づけられています。